面接やエントリーシートの対策をする中で、学生時代頑張ったこと(ガクチカ)のエピソードを書いたことがあるという就活生の方も多いのではないでしょうか。
その中で、「ガクチカでは学びを入れたほうがいい!」と聞いたことがある方もいるかと思います。
今回はガクチカの中でも、学びを入れたほうがいいのかどうか、またオススメの書き方や人事の視点ならではのポイントなどについてご紹介させていただきます。
現在ガクチカをすでに書いている人も、これから書くという人もぜひご一読してみてください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
ガクチカで学びは必要?
ガクチカで学びを書くかどうか悩んでいる就活生の方もいるかと思いますが、ガクチカでは最後に学びを書いてあげることが必要になります。
ガクチカでは、単に学生時代にやったことを書くだけでなく、その経験からどんな結果を出すことができたのか、どんなことを学んだのかについて最後に書くことが大切になります。
学びを書くことで、その経験が自分にとってどのように影響しているのかを相手に伝えることができます。
自己PRとの違い
自己PRとガクチカの違いについてもご紹介したいと思います。
先ほど、ガクチカでは最後に学びを入れる必要があるとご紹介させていただきました。
逆に自己PRでは最後に、自分の強みがどのように社会で活かされるのかについて書く必要があります。
自己PRとガクチカの違いについては、こちらの画像で簡単にまとめております。

このように自己PRとガクチカの違いをしっかりと出すためにも、しっかりと学びを書くことが大切になります。
自己PRとの違いについてはこちらの記事で詳しく書かれておりますので、是非一度参考にしてみてください。
これで完璧!ガクチカの学びの書き方

それでは次に、ガクチカの学びの書き方についてご紹介したいと思います。
もちろんエピソードごとに、ガクチカの書き方は異なります。
今回はいくつか学びの書き方をご紹介させていただきます。ぜひ自分のガクチカの学びを作成するのに参考にしてみてください。
エピソードの目標から書く
1つ目は、ガクチカの最初に書いた目標から学びを書くという方法です。
当初設定していた目標を踏まえて、学んだことがあれば書いてみましょう。
ガクチカの内容と学びの内容がマッチするので、おすすめです。
行った施策から書く
自分がガクチカの中で行った試作の中から学びを書くというのも一つの方法です。
自分が努力して行った試作を通じて、何か新しい学びがあった場合はそれを書いてみましょう。
実際に自分がアクションを起こしたことから生まれた学びは、面接官の方にも伝わりやすいですよ。
反省点から書く
ガクチカの学びでは、必ずしもポジティブなものを書かなければいけないというわけではありません。
エピソードの中で反省した点、誤った点などがあればそこから学びを書くことも重要です。
一般的にも、成功からよりも失敗からのほうが学ぶことは多いと言われています。
ですのでガクチカでも、反省点から学びを書くということは大変良いと思います。
アピールしたい強みから書く
自分のアピールしたい強みが既にある方は、それを学びとして書くということもできます。
例えばもともと行動力があり、エピソードの中でもそれを発揮した場合は、「行動力の重要性を改めて学んだ」のように書くことができます。
社会人になってからも発揮できる強みであれば、今後のポテンシャルもイメージしやすいので特におすすめです。
ガクチカで学びを書く際の注意点

それでは次に、ガクチカで学びを書く際の注意点をご紹介したいと思います。
ほとんどの学生が、エントリーシートや面接のガクチカで学びを入れていることかと思いますが、中には注意が必要な表現や書き方もあります。
ぜひ以下の点は少し注意してください。
簡潔にわかりやすく書く
学んだことは、簡潔にわかりやすく書くことが大切になります。
例えば何文にもかけて学びを書いてしまったり、何個も学びを書こうとすると話が冗長になり、話のピントもずれてしまうのでしまうのでお勧め出来ません。
学びを書く際はできる限りシンプルに書くのが鉄則です。
エピソードと関連を持たせる
ガクチカのエピソードと関係のあることを学びとして入れましょう。
意外と就活生の中でやりがちなのが、最後の学びをなんとなくでかいてしまい、本文とあまり関係のないことを書いてしまうということがあります。
当たり前のように思えますが、意外と本文と関係ない学びを書いてしまうこともありますので、注意してください。
ガクチカを書いた際、実際にはどこの部分からその学びが得られたのか、チェックするとミスがなくなります。
できれば具体的に書く
ガクチカの学びは、可能であれば具体的に書くほうが望ましいです。
例えば単純に「課題解決力を学んだ」と書くよりも、エピソードになぞられながら「〇〇という課題解決能力」と具体的に書くほうが、自分のガクチカに沿った学びになります。
この辺りも自分のガクチカで伝えたいことや、経験したことを振り返りながら、できる限り具体的に書くことを心がけることが大切です。
ガクチカ作りに迷ったら

ここまで、ガクチカの学びについてご紹介させていただきました。
学びももちろん重要ですが、ガクチカにおいては、そもそも何を題材にして書くかというエピソード選定が大変重要になります。
ガクチカを作ることはかなり労力が要りますし、「そもそも書くことがない!」と困っている就活生の方もいるのではないでしょうか。
ガクチカのエピソードの探し方を詳しくまとめた記事がありますので、是非一度参考にしてみてください。
まとめ

今回は、ガクチカの中でも学びの書き方やポイントについてご紹介しました。
学びを書くうえで大切なのは、しっかりと自分の経験を活かすことができるような具体的な内容に仕上げることにあると思います。
是非一度、エントリーシートや面接に挑む前にゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。