学生時代頑張ったこと(ガクチカ)は新卒就活であれば絶対に用意しておきたいエピソードになります。
しかしながらそんなガクチカが本当にない、という方も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんな就職活動に必要なガクチカが本当にないという方に向けて、どのように作っていけば良いのか、どのように対策をすればいいのかご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
ガクチカが本当にないという方へ

それではまず、ガクチカが本当にないという方に向けて、現場の就活生の方が実際どのような状況であるのかご紹介したいと思います。
就活生の中には、ガクチカが本当になくて不安になっている方も多いのではないかと思います。
まずは、就活生の実情を把握することで、現状を押さえておきましょう。
近年特に増えている
ガクチカがないという方は近年特に増えています。
大きな理由としては、コロナ禍によって部活やサークルが十分に行えず、学生時代を過ごしてしまったという学生が増加していることがあります。
特に23卒や24卒の方ですと、入学してすぐに学校にいけなくなってしまったり、部活動が停止してしまったりした方も多くいます。
ですので近年は特に、ガクチカが本当ににないという方が増えているのが現状です。
ですので、ガクチカが本当にないと考えている学生は少数ではありませんので、安心をしてください。
就活が始まってからガクチカを作る人も
また、就職活動が実際に始まってからガクチカを作成し始めたという方も少なくありません。
例えば現在もアルバイトを行っている方は、現場のバイト先から何かエピソードが作れないか探すということもあります。
また今から何か新しいことを始めつつ、ガクチカを作成するという方も少なくありません。
今では、学生の多様化も徐々に見受けられており、趣味などでもエピソードを作ることができます。
もし趣味で自分が話せる領域があるという方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
ガクチカ = すごいエピソードではない

それでは次に、学生がよく勘違いしがちなガクチカの考え方についてご紹介したいと思います。
最も注意していただきたいのは、ガクチカではすごいことを話せばいいというわけではないことです。
今回はガクチカの中でも、どういうものが評価されるのかについて改めてご紹介したいと思います。
自分の口で話せることが重要
ガクチカで最も重要なポイントは、自分自身の言葉で話せることです。
特に面接になると、様々な点から深堀りをするような質問がされます。
この時に、自分自身の言葉で話すことができないと、いくら表面上すごいと思われそうなエピソードでも内定を掴み取ることができません。
きっかけは些細な事でも全然大丈夫ですので、ぜひ自分自身が力を入れて話すことができるエピソードを探すことが大切です。
課題分析がポイント!
ガクチカで重要な事は、自分が行った活動について課題は何であったのか、そしてその原因が何であったのかしっかりと分析をするということです。
ここがうまく行われていないと、他にもやれる事はあったのではないか、なぜそのような施策を行ったのか、などの点で客観性に欠けるため評価されないことがあります。
自分の行動が適切であったと相手に伝えるためにも、なぜその行動したのかという課題分析は大変重要になります。
これで大丈夫!ガクチカの見つけ方

それでは次に、ガクチカが本当にないと言う方に向けて、これで見つかるというような見つけ方を5つご紹介させていただきます。
この5つのいずれかを行うことで、本当にガクチカがないと言う方でも自分のエピソードを見つけられるのではないかと思います。
見つけ方① とりあえず他のESを見る
まずは、とりあえず他の人のエントリーシートを見ることでどんなことがガクチカとして書くことができるのか把握するということも重要だと思います。
特に就活になると、すごいことを言わなければいけないのではないか、自分のエピソードでは話すことがないと思ってしまい、本当にエピソードがないと考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
実際には自分の言葉でしっかりと話すことができたら、様々なエピソードでガクチカを作る事は可能です。
ですのでまずは他の人のガクチカを見るということが、重要ではないかと思います。
見つけ方② エピソードを書き出す
学生時代に行ったことがないからガクチカが本当に書けないと思う方もいるのではないでしょうか。
しかし、ガクチカは本当に様々なことをトピックにして書くことができます。
もちろん部活やインターンシップなど長期的に行った活動があれば、それを書いてもいいと思います。
しかし例えば、この三日間だけは集中して行った、この1日だけは工夫して行ったといったような短期的な事でも、書き方次第でガクチカにすることも可能です。
まずは自分の学生時代を振り返って大変だったこと、頑張ったことを少しでもいいので書き出してみることが重要です。
見つけ方③ 高校時代を振り返る
大学時代に大きなエピソードがなかった、という方は高校時代を振り返るというのも重要です。
例えば高校時代に部活に行っていた方や、何か大きな経験をされてきた方は高校時代の話をガクチカで作るというのも1つの手です。
高校時代のガクチカを作る際は、少し注意が必要になってきます。
もし高校時代のガクチカを書く際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
見つけ方④ 友達、家族に聞く
自分ではガクチカを見つけられず、ほんとにないと感じてしまう人は、ぜひ人に聞きながら作成するとがおすすめです。
特に自分の友達や家族であれば、自分の大学時代を1番近くで見ていた人になりますので、自分では思っていなかったエピソードが出てくる可能性もあります。
就活は1人で行うものではなく、様々な人に助けられながら行うことをお勧めしております。
ぜひ周りの方に一度聞いてみてください。
見つけ方⑤ 今から行動する
大学時代に話せるエピソードが本当にないという方は、今から行動するというのも手であると思います。
例えば、まだ大学3年生の前半で少し時間に余裕があるという方は、新しく何か始めてみることで学生時代のエピソードを作るというのもオススメです。
あまり時間がないという方は、三日間でも1週間でもいいので、何か目の前のことに打ち込むことでエピソードを作ることができることもあります。
本当にガクチカがない方は、今から行動することもオススメです。
それでもガクチカが本当にない!という方

ここまで、ガクチカを作る方法について5つご紹介させていただきました。
それでもガクチカが本当にないという方に向けて、以下のことをお勧めしたいと思います。
ガクチカが本当になく、就職活動をどう進めていいのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガクチカがいらない職種を探す
そもそもガクチカがそこまで必要でない職種を探すことができたら、この問題からは解決できます。
例えば、エンジニアやデザイナーなど専門的スキルが必要になる職種の場合は、ガクチカが必要ない場合も多くあります。
また難易度は上がりますが、外資系の就活であれば日系企業と違い学生時代頑張った事はあまり聞かれません。
外資系の就活をする場合は、早めに行動することと独自の対策が必要になります。
興味がある方はこちらの記事を参考にしてみてください。
一年休学する
ガクチカが本当にないことで悩んでいる方は、休学をするのも手だと思います。
特に最近では、コロナ禍によって満足いく学生生活が行われなかったために、1年休学をするという方も年々増えてきております。
人事サイドとしても、1年の休学であれば、それを理由として選考から落とす事は滅多にありません。
もし本当にガクチカがなくて悩んでいる方がいたら、1年間休学をして何か1つのことにチャレンジするのも一つの手ではないかと思います。
まとめ

今回は学生時代頑張った事、通称ガクチカが本当にない、見つからないという方に向けてその作り方や対策方法についてご紹介させていただきました。
特に近年では、ガクチカが本当にないという学生は一般的になってきています。
ぜひ1人で悩まず、様々な方と相談しながら進めてみてください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。