就職活動を行う際は、エントリーシートの作成やWebテストなど様々なタスクを行わなくてはなりません。
特にエントリーシートや面接の中で、ガクチカの作成に一度は悩んだことも多いのではないでしょうか。
今回は特に、留学のエピソードをエントリーシートや面接で書く場合の注意点やそのポイントについてご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
留学のことをガクチカに書くのはOK?

結論から申し上げると、留学の経験をガクチカのエピソードとして取り上げることは大変良いと考えられます。
留学の経験は、様々な学生が就職活動で話す定番のエピソードとなっております。
まずは、留学経験ならではのアピールポイントをご紹介したいと思います。
挑戦心のアピール
自分の挑戦心をアピールできるという事は、留学のガクチカのメリットです。
やはり全くの異文化である海外に赴き、挑戦を行ったという事は就職活動でもアピールすることができます。
またこうした、未知の国に留学し挑戦をする事は、社会人になってからも重要なポイントになるので好印象を与えやすいです。
計画力のアピール
留学の経験を話すことで、自分の計画力をアピールすることができます。
留学を行うとなると、半年や1年以上前から英語の勉強や留学の計画を立てなくてはなりません。
ガクチカではそういった留学前の計画などを話すこともできます。
こういった長期的に取り組んだことは、自分の計画力を伝えることができるのでお勧めです
適応力のアピール
新しい環境に適応した能力を伝えることも、留学のガクチカならではの特徴になります。
異なる言語で、異なる文化の国に行くという留学の挑戦は、そこでの対応力や適応力なども相手に伝えることができます。
このように、単なる語学的な話だけでなく、様々な面で留学のガクチカをアピールすることができます。
留学をガクチカで書くポイント

それでは次に、留学のエピソードをガクチカで書くときのポイントについてご紹介したいと思います。
留学のガクチカは一般的ですが、いくつか書くときのコツがあるのでご紹介したいと思います。
今回は以下の主な2つの点についてご紹介します
一番話したいことを決める
留学のガクチカを作る際は、面接官の方に1番伝えたいこと、自分自身を表現したいことをまず決めておくことが重要です。
留学のエピソードは、日本国内の準備から始まり、在学期間が長い場合は半年から1年以上の経験になると思います。
ガクチカで話す場合は、全てを話すとピントがずれてしまい、相手に伝わりにくくなります。
自分が留学の体験を通じて1番伝えたかった事は何なのか、先に決めておくことが大変重要です。
困難と原因を追求する
留学のガクチカを作成する際は、その活動の中で最も困難だった点を書くことが重要です。
特に留学をしていた頃は、学校や留学支援センターの支援などがあり、とにかく言われたことをやっていたという方も少なくないのではないでしょうか。
しかしながら、ガクチカとして面接やエントリーシートで伝える場合には、自分自身の考えを乗せて話す必要があります。
そのため、自分の中で困難だったことと、その原因についてしっかりと言語化しておくことが重要です。
留学のガクチカ例文
それでは次に、留学のガクチカの例文をご紹介したいと思います。
留学のガクチカを書く際は、ぜひ参考にしてみてください。

留学の経緯は、簡潔に説明することで目的を相手に伝わりやすくなります。
留学中に課題であったことを取り上げて分析し、それに応じた施策を行なったことを説明することで自分自身で考えて行動したことが伝わります。
面接ではこう聞かれる!

それでは次に、留学のガクチカを書いた際に面接官から聞かれる質問をご紹介したいと思います。
留学のガクチカで聞かれる質問を事前に想定しておくことで、自分のガクチカの深堀りや、面接の対策になります。
なぜ留学に行こうと思ったか
なぜ留学に行こうと思ったのか、最初のきっかけを聞かれる事は頻繁にあります。
面接に挑む際は、ただなんとなく留学したという答えではなく、自分なりの意図を持って説明できると大変良いと思います。
当時のことを振り返りながら、自分が留学に行こうと思ったきっかけや理由などをしっかりとまとめておくことが大切です。
新しい物をどう受け入れるか
留学中のことを聞く質問として、新しい文化や新しい制度をどのように受け入れていたのかという質問も頻繁に聞かれます。
質問の意図としては、例えば新卒として入社したときに、新しい会社の環境にどのように適応していくのか、その就活生の対応力を見ているということが一例としてあります。
自分が留学中に、周りの知らない文化に対してどのように受け入れてきたのか思い返してみることも有益です。
何かわからない事があった時、どうしたか
留学中はトラブルがつきものです。
そのため、留学中に何かわからないことがあったとき、どのような対処をされていたのかという質問もよく聞かれます。
社会人になってからも、自分がわからないことができた時に、どのように対応するのかという点を把握するという意図があるかもしれません。
もちろん、わからないことがあった場合に、周りの人の助けを求めるという回答でも大丈夫です。
他にも、自分の中で何か解決方法があればそれを説明してあげるというのもいいと思います。
重要な点は、自分の経験に基づいてしっかりと自分の考えを話せることが大切です。
まとめ

今回は就職活動の中でも、特に留学のガクチカについてご紹介させていただきました。
最近はコロナの影響もあり、留学をされる学生も少なくなりましたが、留学のエピソードは依然として就活の定番のエピソードとなっております。
自分の強みをうまく伝えるためにも、留学のエピソードを1度振り返ることが大切ではないでしょうか。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。