大学3年生や、大学4年生になると就職活動を意識し始める時期になってきます。
就職活動は多くの大学生が行うことですが、最初はわからないこともたくさんあるかと思います。
今回はそんな就職活動の中でよく言われる、「ガクチカ」という言葉についてご紹介したいと思います。
また後半では、実際に就職活動でガクチカがどういった使い方をされるのか、例もご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
ガクチカとは?その意味は?

ガクチカとは、学生時代に力を入れたこと、つまり学生時代頑張った事のことを指します。
初めて聞く方は、どのような意味なのかあまり想像しづらい言葉ですよね。
最初は聞き取れないかもしれませんが、就職活動する中では結構頻繁に使われる言葉ですので覚えておいて損はありません。
今回はそんな学生時代頑張ったこと、ガクチカについてご紹介したいと思います。
ガクチカは就活で必要?

この、学生時代頑張ったこと、いわゆるガクチカは就職活動では必要なのでしょうか。
結論から申し上げると、ガクチカは就職活動では絶対必要となります。
それではまず、このガクチカはなぜ就職活動で重要なのか、ご紹介していきたいと思います。
エントリーシートの項目
ガクチカは、エントリーシートの定番の項目となっております。
企業の面接を受けるには、エントリーシートと呼ばれるものを送らなければなりません。
その際、これまでの学生時代頑張った事(=ガクチカ)について聞かれる企業はかなり多くあります。
ですので、ガクチカがないとそもそもエントリーすらできないという可能性も多いにあります。
面接の質問
ガクチカが必要になるのは、エントリーの時だけではありません。
面接中も、ガクチカについてはかなり頻繁に聞かれます。
就職活動中には、1つの企業で何回か日を分けて面接をすることも多くあります。
そうなると、少なくとも一回は学生時代頑張ったことについて聞かれます。
ですので、面接の内容でも頻出の項目ですので大変重要となっております。
これがガクチカ!例文を紹介
それでは次に、実際のガクチカの例文をご紹介したいと思います。
実際の例文を見ることで、ガクチカがどんなものなのか理解することができますよ。

今回は、学業に関するガクチカで例文をご紹介しています。
一通り読んだ時、どんなことを行って、どんなことが課題だったのか、結果はどうだったのかというのが分かりやすいかどうかというのが、大変重要なポイントになります。
ガクチカは学業だけでなく、部活やインターン、趣味などでも書くことができます。
ガクチカの評価基準

それでは次に、このガクチカが人事の方の評価にどう影響しているのかについてご紹介したいと思います。
ガクチカと一口に言っても、内容によってよって評価されるものと評価されないものと大きく異なってきます。
ですので、どのような点がポイントであるのかをまずご紹介していきたいと思います。
読んで簡単に理解ができるか
最も重要な事は、ガクチカの内容が簡単に理解できるかどうかということです。
こちらはかなり初歩的なことかと思われがちですが、この時点でかなりの学生が脱落しているのが現実です。
一度読んだときに、どういった活動だったのか、自分は何をしたのかが文章でしっかり理解できるという事は意外と難しいです。
特に、あまりメジャー出ないサークルを行っていた方や、研究職など専門的な事行ってた方は注意が必要です。
短い文字数で、しっかりと学生生活を表現することが、ガクチカの第一歩です。
課題や難所を明確化
ガクチカの評価基準は、その話の難所や課題がしっかりと明確化されているかどうかというところにもあります。
ですので、ただ学生時代にやったことを書いてもあまり評価は上がりません。
自分がそのエピソードの中で、どのようなことをを課題と感じ、どのような分析を行った結果要因があったのかについてしっかりとまとめることが重要になります。
この辺はしっかりと時間をかけてエピソードを作ることが大切です。
ガクチカの作り方

それでは次に、これからガクチカを作る人に向けて、ガクチカの作り方を紹介したいと思います。
以下の3つの手順を踏むことで、ガクチカのベースが出来上がると思います。
エピソード探し
何といってもまずは、ガクチカとして話すことのできるエピソードを探すことです。
自分が大学生活で何を行ってきたのか、どのようなことに注力してきたのか改めて振り返ってみましょう。
できれば学生時代やったことをノートに書き出し、時系列順に思い返してみると良いと思います。
難しかった点を探す
学生時代の活動の中で、特に難しかったことや困難に感じたことなどを探してみましょう。
時間をかけて悩んだ経験や、困難に立ち向かった経験は必ず就職活動で役に立ちます。
人の問題、時間の問題、お金の問題、さまざまな困難があると思いますので、色々振り返ってみましょう。
当時のことを聞いてみる
エピソードがある程度決まったら、当時関わっていた人などに聞いてみるということも重要です。
部活であれば同期や先輩に、アルバイトであれば同じバイト先の友人などに連絡をして、当時のことを聞いてみることも重要です。
他の人に聞くことで客観性も生まれるので大変オススメとなっております。
まとめ

今回はガクチカという就職活動ならではの言葉についてご紹介させていただきました。
ガクチカは就職活動する上で、切り離せない大切なものとなっております。
またガクチカを作るためには、学生時代を振り返る必要があるので時間がかかります。
就職活動を始める際は、まずはガクチカの作成から初めてみてはいかがでしょうか。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。