ガクチカを作成される際に、どんなエピソードを書いたらいいのか困っている学生の方も多いのではないでしょうか。
今回は、TOEICやTOEFLなどの資格取得をガクチカで書く際のポイントや注意しておきたいことなどについてご紹介していきたいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
TOEICや英語はガクチカにできる?

結論から申し上げますと、書き方次第ではTOEICなどの英語の資格などもガクチカとして書くことができます。
「書き方次第」とある通り、これらの英語資格をガクチカとして書く際には、少し工夫が必要です。
単に資格取得のために勉強をしただけ、と思われないようガクチカならではの注意点がありますので、ぜひご覧ください。
TOEICなどのガクチカの書き方

それではまず、ガクチカの基本的な書き方からチェックしていきましょう。
特にTOEICなどの英語資格をガクチカとして書きたいという方は、以下のガクチカの基本的な要素3つをしっかりと抑えてあげることが大切です。
課題や原因を書く
最も重要なことは、ガクチカの中に課題やその原因などをしっかりと書いてあげるということです。
特にTOEICや英語資格などの場合、課題や原因を明確にしていないエピソードも見受けられます。
課題や原因がないと、単に勉強を行なっただけで特に学生ならではの努力や工夫がない、と評価されてしまいかねません。
TOEICや英語資格取得のガクチカであっても、しっかりと原因分析をすることが大切です。
結論を明確に
結論を明確に、そして最初に書いてあげるということはガクチカの一般的なポイントになります。
TOEICなどの英語資格であれば、取得スコアや結果などは結論として初めに書くことを意識しましょう。
結論が明確になることで、そのガクチカ全体がどんな話であるのかわかりやすくなります。
活動の経緯は端的に
ガクチカを書く際は、活動の経緯などは端的に説明できるようにまとめておきましょう。
資格取得の際に、留学やその他目的など、色々な経緯があると思います。
しかしこれらの点は、ガクチカの評価要素には直接結びつきにくい、前提の話になります。
ガクチカでは話の中身が重要になってきますので、前提となるところはできる限り簡潔に書くことがポイントです。
英語やTOEICを書く時の注意点

それでは次に、英語やTOEICの題材をガクチカで書く場合の注意点についてもご紹介したいと思います。
以下の二点を抑えることで、相手にしっかりと自分の強みを伝えることができます。
目的な何かハッキリさせる
TOEICなどの英語資格を取得したというガクチカの場合は、その資格をどんな目的で取得したのかというのは大変重要です。
「ただなんとなく取得した」という場合と「〇〇という目標(目的)のために取得した」という場合とでは、やはり意識の面で大きな違いがあります。
自分ならではの資格取得の理由や目標がある場合は、ぜひ書いてあげましょう。
なぜ頑張れたのかを書く
資格取得の中で、どのようなことをモチベーションとして活動したのか、しっかりと把握しておくことをお勧めします。
なぜ頑張ることができたのか、という要素が説明できないと単なる勉強と捉えられ、社会人になってから再現性のあるエピソードであると認められない可能性があります。
自分のモチベーション維持のポイントが理解できるということは、自己分析にもつながりますから是非この点を抑えてみてください。
例文:TOEIC取得のガクチカ
それでは次に、TOEICなどの英語資格取得のガクチカの例文をご紹介したいと思います。

例文では、TOEICの資格取得の目的に英語のスピーチでの質疑応答でのリスニング能力を上げています。
このように、資格の先に何か目標があると資格取得の説得性が上がるためオススメです。
また、単に勉強しただけと評価されないために、課題を分析し自分なりの工夫をして施策を行なったということをアピールすることができれば、さらに良いと思います。
面接で聞かれること
それでは次に、面接でよく聞かれることをご紹介します。
これらの点はあらかじめ対策をしておくことで、エピソードの補強にもなるのでお勧めです。
少し答えるのが難しいと感じた場合は、ゆっくり資格取得の経験を振り返ってみるというのもお勧めです。
なぜ英語を学習したのか?
そもそもなぜ英語を学習しているのか?という点ははっきりと説明できるようになりましょう。
資格取得の意図が不明確であると、なんとなくで活動をしていたのではないかと疑われてしまう可能性もあります。
自分がどのような目的を持って勉強を行っていたのか、今一度確認をしておきましょう。
人と違う点はどこか?
一口にTOEICや英語の学習をした、といってもその取り組み方や困難なことは様々あります。
自分にしかない切り口や工夫、課題解決の取り組みなどをしっかりと持っておくことで、他の就活生のエピソードとの差別化になります。
今後はどう活かされているのか?
資格取得は今後の自分の活動にどのように影響するのかについても、しっかりと説明できるようにすると大変よいです。
もちろん、今後もっと良いスコアを取ることや、もっと難しい資格を取ってみたいというのも大変良いです。
それだけでなく、新たにチャレンジしてみたい資格や業界があれば、全く異なるものを果敢に学習していきたい、という意欲をアピールすることも可能です。
資格取得の経験を生かして、今後はどのようなことに取り組んでいきたいのか考えておくことは大変プラスになります。
まとめ

今回はTOEICなどの英語資格などの勉強がガクチカとして書けるのかどうか、またオススメの書き方やポイントについてご紹介させていただきました。
ガクチカで重要なことは何をしたかという表面的なことではなく、それをどんな気持ちと工夫で取り組んでいったのかという内容の部分になります。
その面がしっかりと伝わるように、ガクチカもブラッシュアップしていきましょう!

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。