就職活動を始めた際、何から始めたらいいのかというのはよく就活生の中で議題に上がることです。
その中でも、まずはガクチカを作成するというのは、一般的なファーストステップだと思います。
今回はガクチカの中でも、長期インターンのエピソードを作成する際のポイントや注意点についてご紹介したいと思います。
また例文も掲載してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
長期インターンはガクチカの王道

結論から申し上げますと、長期インターンのガクチカは王道で人事からの評判も大変良くおすすめとなります。
まずは、他のエピソードにはない長期インターンをガクチカにするメリットや強みについてご紹介したいと思います。
長期インターンならではのアピール要素を理解することで、面接などでも十分に自分を表現することができます。
継続性をアピールできる
継続性をアピールすることができるというのは、長期インターンならではの強みです。
特に新卒の面接では、内定を出した場合にその就活生がどれくらい会社で続けて働いてもらえるのかという点を非常に気にします。
少しフランクに表現すると「この学生は早期に辞めたりしないか」というころが大変気にかかるということです。
長期インターンなど、長い期間をかけて努力した結果があると、この点の不安が少なくなるため大変おすすめとなっております。
行動力が好印象を与える
長期インターンの大きなメリットとして、自分自身の行動力をアピールできるということもあります。
部活やサークルなどもガクチカでは定番となっていますが、やはり長期インターンはそれら以上に自ら能動的に動いて活動したという強みをアピールすることができます。
こうした行動力は社会に出てからも大変重宝されるため、長期インターンをガクチカで作ることは大きなメリットとなっております。
社会人に近い経験が評価
学生のうちから社会人に近い経験ができているという点も、ガクチカを長期インターンで作るメリットになります。
例えば営業系のインターンであれば、社会人を相手にした受け答えや対応の基本スキルなど、他の学生にはない経験として話せるものは多くあります。
技術系の長期インターンであれば、現場での専門的なスキルの取得をアピールすることができます。
こうした社会人に近い経験があるということは、新卒就活では周りの学生を差別化を図ることができ、大変強みになります。
長期インターン作成のポイント

それでは次に、長期インターンをガクチカで作成する場合のポイントをご紹介したいと思います。
以下の2つの点を抑えておくことで、面接官にしっかりと自分の経験をアピールすることができます。
経緯は簡潔に
長期インターンに参加した経緯については、できる限りシンプルに書くことがおすすめです。
ガクチカで重要なことは、どんな経緯で始めたのかという表面的なところでなく、実際にアクションを起こす中でどのようなことを考え、どのようなことを頑張ったのかという深い部分にあります。
そのため、長期インターンのガクチカに関しても、前提の説明に時間を使いすぎるのは勿体無いので注意が必要です。
エントリーシートなど文字数に制限がある場合は、本文の圧迫にもなりますので、注意が必要です。
意識したことを言語化
長期インターン中に意識していたことや、課題に思っていたことをうまく言語化しておくということもポイントになります。
長期インターン中はがむしゃらに努力をしていたり、先輩や上司に言われたことをきっちりとこなすことに精一杯であったという方も多いのではないでしょうか。
しかしガクチカを作成する段階では、そうした努力をうまく言語化して面接官に伝えることがポイントとなります。
少し時間をとって振り返ってみながら、当時どのようなことに注意を払っていたのかなどを言語化しておくことは大変有益です。
長期インターンの例文
それでは次に長期インターンをガクチカで作成する場合の例文をご紹介します。
これからガクチカを作成される方も、すでに作成された方もぜひ一度参考にしてみてください。

例文では、長期インターンでの活動内容にあまり文字数をさかず、簡潔に説明しています。
また、単に行動したことを書くのではなく、困難だったことやその課題を分析することで、「なぜその施策を行なったのか」という点の説得力を増しています。
また、可能であれば例文のように定量的な結果があると、どんな活動だったのかがわかるのでオススメです。
長期インターンガクチカの注意点

それでは次に、長期インターンを題材としたガクチカを作成する場合の注意点をご紹介したいと思います。
以下の二つの点は、特に長期インターンのガクチカを作成する中で問題になりやすいポイントになるので、ぜひ抑えてください。
モチベーションの源泉
自分が長期インターン中、どのようなことでモチベーションを保っていたのかというのは、しっかりと言語化しておく必要があります。
価値ある長期インターンシップが多くある一方で、一見するとアルバイトと変わらないと判断されてしまうことも少なくありません。
長期インターンシップ参加中は、時給以外の面でどのようなモチベーションを持っていたのか、どんな学びがあったのかを表現できると、差別化を図ることができます。
仕事の説明はシンプルに
自分の行なっていた業務に関しては、シンプルに伝わりやすい表現を心がけましょう。
インターンの種類によっては、活動が複雑になっていたり、行なっていることが専門的なこともあるのではないでしょうか。
その場合は、どんな人が聞いても理解できるように要素を簡潔にまとめておくことや、表現に注意して説明しましょう。
一度友人などに話してみて、しっかりと理解できているのかを確認するということもおすすめです。
まとめ

今回は長期インターンをテーマにガクチカを作成する場合の、ポイントや注意点をご紹介いたしました。
やはり早期から社会人に近い経験をしている長期インターンなどの活動は、就職活動においては評価されやすい項目の一つです。
自分のこれまでの活動がしっかりと理解してもらえるよう、内容をわかりやすくまとめて、文章に落とし込むことが大切です。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。