就職活動を行う際に、履歴書などに資格や経歴を書かなければいけない企業も多いかと思います。
そのほかにも、学生時代頑張ったこと(以下ガクチカ)で、資格取得の話をされる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、ガクチカで資格取得のエピソードを作成する際のポイントや、例文などをご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
資格取得をガクチカにするのは一般的

資格取得をガクチカで書くことは一般的ですので、エピソードとして適切なものになります。
特に最近はコロナ禍になって部活や学業が十分にできないこともあり、こうした資格取得などの課題活動を行う学生も増加してきました。
今回は、資格取得をガクチカのエピソードとする際の注意点についてご紹介したいと思います。
これは注意!資格取得のポイント

資格取得をエピソードをすることは、就職活動では一般的です。
しかしいくつか注意点もありますので、まずはそちらを確認していきましょう。
ただの経験談にならないようにする
就職活動で、資格を書く際は単純な経験談にならないように注意をしましょう。
特に資格取得の場合ですと、単に取得を行ったという経験では話の本筋がうまく伝わらず、自分の魅力もアピールできないため不十分です。
自分が、特にどういったところで課題があったのかをしっかりと明記してあげることが重要です。
資格取得の目的はハッキリ
資格取得の目的ははっきりとしておくことが良いでしょう。
やはり、なんとなく資格取得を行ったという理由よりも、何か大きな目標があって資格取得を行ったという方が目的意識があり相手に伝わりやすいと思います。
資格取得を何かの手段として必要だった、などのエピソードがあればそれも伝えておくと良いでしょう。
困難な点を明確に
困難だった点は明確にしておくことで非常に良いと思います。
資格取得の際は、単に取得したと言うエピソードだけでなく、その過程でどのようなことが難しかったのか、自分にとってはどのようなハードルがあったかも書いてあげることで、より自分の努力や工夫が伝わります。
内定者直伝!例文紹介
それでは次に、資格取得のガクチカを使って実際に内定を獲得した学生の例文をご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

今回の例文では、TOEICの資格取得を題材にしています。
単に資格を取得したというだけでなく、プレゼン大会というその先の目標があることで、なぜ資格取得をしようと思ったのか、どんな目的があるのかということが明確になります。
また課題に関しても客観的に分析を行うことで、ただ勉強したわけではなく、自分なりの仮設や工夫があったことをしっかりと伝えることもポイントになります。
資格取得の深掘り質問

それでは次に、資格取得をガクチカとした際の、面接官から聞かれる深掘りの質問をご紹介したいと思います。
あらかじめ質問されそうな質問事項リストを作っておくことで、面接対策にもなります。
またエントリーシート等の推敲を行うこともできます。
取得後に変化はありましたか?
資格取得の後に、自分の行動や学生活動に変化があったかどうかというのは頻繁に聞かれる質問です。
目的意識がある資格取得は、やはり資格取得後にできることや、活動の幅が広がります。
資格取得をした中で、自分の変化がどんなところにあったかというのはしっかりと対策するべき点です。
次に取得したい資格はありますか?
次に取得したい資格等もよく聞かれる質問となっております。
もし資格取得を超えた目的があるとするならば、それに準じた次の資格を設定するということも重要です。
重要な事は、やはり資格をどのような目的でとっていたか、どのような軸で行動しているのかということが大事です。
振り返って反省点はありますか?
ガクチカで一般的によく聞かれることとして、過去を振り返って改めて思った事は何かないかと質問があります。
資格取得の経験が、振り返ってみて良いものだったのか、またもっと良くするにはどんなことをしたらいいのか、様々な点から反省をすることが重要です。
まとめ

今回は資格取得の際の、ガクチカの書き方についてご紹介しました。
資格取得はガクチカの題材としてはメジャーなものですので、自分らしさをより出すために多角的な視点からエピソードを分析してみることや、資格取得後の活動などにもつなげてあげることが重要だと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。