大学生の方は、アルバイトをしながら就職活動を行う方もいらっしゃると思います。
そこで疑問となるのが、就職活動中にアルバイトは並行して行うことができるのだろうか、という点です。
今回は、就職活動の全体のスケジュールを説明しながら、アルバイトとの両立について考察してみたいと思います。
就活中もバイトしたい!と考えている方は是非参考にしてみてください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
バイトと就活の両立は可能?

結論から申し上げると、就職活動中もアルバイトを行うことは可能であるといえます。
特に最近は、オンライン面接が増えているというのも追い風になっているようです。
面接の際にわざわざ会社に赴かなくても良いケースも増えてきたので、隙間時間にアルバイトのシフトを入れることもかなり簡単になってきました。
しかしながら、時期によっては全くシフトが入れないくらい忙しくなる学生も少なくありません。
今回は、アルバイトと就活を両立させることのできるような、オススメのスケジュールをご紹介したいと思います。
これで完璧!バイトのスケジュール

それでは、アルバイトと就活のスケジュールについてご紹介していきたいと思います。
就職活動開始時期は人によりますが、3年生の前期〜秋までが一般的であると思います。この時は、本格的に始めると言うよりも、少し企業説明会に行ってみたり、企業分析をしていくという段階の方もいらっしゃいます。
本格的に忙しくなるのは、本選考が開始する4年生の春以降です。
この時期は、就職活動のスケジュールによっては忙しくなる場合もあります。
今回は、それぞれの時期でアルバイトと就職活動をどう両立させていけるのか、についてご紹介したいと思います。
夏インターンまで

まずは、夏インターンまでのスケジュール感についてご紹介したいと思います。
夏インターンは、就職活動の進み具合によって忙しさが大きく変化します。
それでは、詳しくみていきましょう。
就活
それではまず、夏インターンまでの就職活動のスケジュールを見ていきましょう。
この時期は、具体的に選考を進めていくというよりも、自分の興味を広げることや、企業理解を深める段階になります。
すでに行きたい企業がいくつかある場合は、積極的にサマーインターンに挑戦しましょう。
企業によっては、面接やWebテストを行うこともありますので、対策が必要になります。
バイトの予定
それでは次に、サマーインターンまでのアルバイトの状況についてご紹介したいと思います。
就職活動を始めた3月〜7月までは、そこまで忙しくないことも多いですので、バイトを並行して行うことも可能です。
選考が必要なインターンを受ける場合は、時々面接の予定などが入りますので、スケジュールに少し余裕を持たせる必要があります。
夏休みは、インターンシップを受ける企業の数にもよりますが、少し忙しくなる可能性があります。
特に、サマーインターンシップは参加することで、特別枠や早期選考に採用される非常にチャンスのあるイベントですので、積極的に参加することをお勧めします。
サマーインターンで早期選考にのる場合のスケジュール感は、こちらで詳しく説明しておりますので是非参考にしてみてください。
4年生までのスケジュール

それでは次に、4年生までのスケジュールについてご紹介したいと思います。
この時期は、本選考を控えてエントリーシートの準備や、Webテストの勉強などを行う期間になります。
就職活動の進捗にもよりますが、まだまだ余裕がある方もいらっしゃると思います。
4年生までの就活のスケジュール
就職活動に関しては、サマーインターンまでを踏まえ、実際に自分がどこの企業に本選考をエントリーするのかを決めていく時期となります。
またそれを元に、エントリーシートやWebテストなどの対策を行いながら、選考解禁までの下準備を行っていきます。
事前に先輩などの話を聞きながら志望動機を作成するというのも有効で、OB訪問を行う学生も少なくありません。
特に選考解禁以降は就活生が殺到しますので、OB訪問やキャリアセンターのES添削などは早めに行いましょう。
バイトのスケジュール
それでは次に、3年生冬季のアルバイトのスケジュールについてご紹介したいと思います。
この時期は、比較的アルバイトをすることに余裕があることも多いかと思います。
特に、本選考で県外の企業を志望している場合、これからかなり金銭面でも負担がかかる可能性があります。
もしお金に不安がある場合は、忙しくなる前のこの時期にアルバイトを入れておくと言うのも有効であると思います。
一方で、夏休みにうまく就活を進められなかった方や、これから就活を始められる方は、アルバイトをする余裕がない可能性があるので注意が必要です。
本選考解禁以降

それでは、本選考解禁以降のアルバイトのスケジュールについてご紹介したいと思います。
本選考解禁以降は、早期選考でもう内定を決めている、など特別な事情がない限り、基本的には忙しいと考えていただいて構わないと思います。
アルバイトをする余裕も、他の時期に比べて比較的少ない可能性があります。
就活の予定
就職活動では、選考解禁を皮切りに本選考の予定が殺到します。
面接の予約、Webテストの受講期限、エントリーシートの締め切りなど、さまざまな予定が次々に発生します。
特にオンラインが主流になってからは、一日あたりに受けることのできる企業数も増えてきていますので、朝から晩まで就活を行うという日もあるかもしれません。
バイトのスケジュール
この時期のアルバイトは、なかなかシフトに入ることのできない可能性があります。
特に、企業説明会の席に限りがあり先着順となっている場合などは、リアルタイムで対応が必要なので、アルバイトにはいることが難しい可能性があります。
また、予定も頻繁に発生するので、かなり多忙になることが予測されます。
この時期は事前に忙しくなることを見据えて、少しシフトを減らすなど対策が必要になると思います。
バイトと就活を行うときの3つのポイント

それでは次に、アルバイトと就職活動を同時に行う場合のポイントを3つご紹介したいと思います。
就職活動に大きな影響を与えず、バイトを両立させるにはしっかりと事前の計画を行う必要があります。
目標金額を決めておく
アルバイトをする際は、自分の目標金額をあらかじめ設定しておくことがおすすめです。
特に比較的時間に余裕のある大学生の方ですと、入れれるだけシフトを入れてしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかし、就職活動を行う際には、事前に目標や目安を決めておき、計画的にバイトを行うことが重要です。
交通費やスーツなど、就活でかかる費用なども事前に見積もっておくことをお勧めします。
シフトは早めに確定させる
こちらは普段のアルバイトから言えることになりますが、シフトの確定はできるだけ早めにすることをお勧めします。
特に本選考の面接などは、候補日が非常に狭いことも少なくありません。
指定の期間に面接をする時間を開けれない場合は、そこで落選となってしまいます。
急遽面接の予定が入ってしまいバイトと被った!ということがないよう、早めに予定を確定しておくことをお勧めします。
日程変更に柔軟な職場を選ぶ
日程変更に柔軟な職場を選ぶことができれば、就職活動にも影響なくアルバイトを行うことができます。
特に就活中は、突発的に予定が発生することも少なくありません。
この時、シフトを柔軟に変わってもらえるような体制が取れていないと、そうしたチャンスは諦めるしか無くなってしまいます。
そのためアルバイトをする際は、できるだけシフト変更に柔軟な職場を選ぶことをお勧めします。
まとめ

今回は、就職活動とアルバイトの両立についてご説明させていただきました。
就活中は意外な出費なども多く、できればアルバイトを並行して行いたいかと思います。
その際は、就活に影響しないように早めの行動や計画をし、万全な対策をすることをお勧めします。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。