就職活動を始める際には、まずは全体のスケジュールを把握することが重要です。
特に、業界によっては特殊な先行時期をとっていることもあり、あらかじめ把握しておくことが大変重要です。
今回は業界別に就職活動のスケジュールについてご紹介したいと思います。
現在自分が志望している業界業種がどのようなスケジュール感であるかを把握するのに、ぜひお役立てください。
地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
・現役エンジニアから「生の声」を聞きながら学習できる
・今の就活と並行しながら「IT系エンジニア」の進路選択を広げられる
・文系の学生でも、未経験から始めることができる
・現役のエンジニアから、フリーランスや副業のリアルな声も聞ける
スケジュール把握が大切な理由
それではまず、就職活動においてスケジュール把握が非常に大切な理由についてご説明したいと思います。
まずは、スケジュール把握をする意味についてしっかりと理解をすることで、今後就職活動で意識しなければならないことを明確にすることができます。
対策を早く行うことができる
就職活動において、業界別にスケジュールを管理する理由の1つは、対策を早期に行うことができることになります。
業界によっては、通常の選考よりも大変前倒しで行う企業も少なくありません。
この場合、対策自体も早くから行っていかないと、本番までに準備をすることができません。
スケジュールの全体を把握し、対策を早期に行うことが大変重要です。
企業の中には締め切り期限があるものも
志望する業界によっては、エントリーシートやWebテストの受付期限等の締め切りが早い企業もあります。
また、一般的な選考開始時期にはもうエントリーを終了していたり、受ける前から諦めなければいけない可能性もあります。
そのような事態にならないためにも、全体のスケジュールを先に把握しておき、自分がどこに行きたいのかを明確にすることが大変重要になります。
総合商社のスケジュール
それでは、ここからは業界別にスケジュールをご紹介したいと思います。総合商社のは業界でのスケジュール感としては、6月の本選考開始と、普通の企業より遅めの開始となります。
そのため、本選考が開始するまでは、他業界の企業を応募することも一般的です。
しかしながら、就職開始時期は比較的早くから行動されることが一般的です。
総合商社のポイント・注意点
総合商社のポイントは、やはり本選考が始まる時期が遅いため、その時期までにどれぐらい就活の準備できるかにかかっていると思います。
選考時期が遅いので、遅く始めれば良いと言うわけではありません。
総合商社を受ける方は、外資系企業やベンチャー企業など、早期に内定がもらえる企業で着実に結果を出し、6月までの準備を行う学生も多いです。
そのため、3年生の早い段階から様々な業界に触れ、自分自身の自己分析やエントリーシートのブラッシュアップなどを行うことが多いです。
総合商社のスケジュールについてはこちらの記事で大変詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
金融業界のスケジュール
金融業界も、就職活動される方においては人気な業界の1つです。
金融業界のポイントは、サマーインターンや冬インターンなどに積極的に参加することで、早い段階から現場感やイメージを作っていくことです。
また企業によってはインターンの結果によって早期選考に招待される可能性もあります。
そのため、サマーインターンからしっかりとポイントを絞って選考を受けていく必要があります。
金融業界のポイント・注意点
金融業界を選考する際の注意点として、早い段階のうちから金融業界の中でもどの業種や職種を志望してるのかのイメージ感を高めておく必要があります。
また、サマーインターンが終わってからはOB訪問など実際の現場社員の方の話を聞きながら、なぜ自分が志望しているのかと言う動機の完成度を高めていく必要があります。
そのため、就職活動が本格化する4年生の3月までにどの程度準備ができているかによって結果が大きく変わります。
金融業界で内定を掴み取るためのポイントはこちらで詳しく書いてありますのでぜひ参考にしてみてください。
コンサル業界のスケジュール
それでは次にコンサルティング業界のスケジュールについてご紹介します。
コンサルティング業界は特に、戦略系と総合系に分けてご説明したいと思います。
戦略系
戦略系のコンサルは、就職活動の中でも最も早い選考時期であると言っても過言ではありません。
戦略コンサルを志望する場合は、3年生の春、もしくはもっと早い方である2年生の時期から対策を始めます。
サマーインターンに向けてWebテストの対策や、ケース面接など特殊な対策をする必要があります。
内定が出るのは冬インターンまでの時期がほとんどです。そのため、4年生に上がるときには就職先を決めている人も多くいます。
早めの対策と専門的な対策が必要となる業界です
戦略コンサルのポイント・注意点
戦略コンサルタントの注意点としては、やはりその選考の早さから、そもそも受けるかどうかを早めに決めておくことが重要です。
戦略コンサルタントを受けるとなると、フェルミ推定やケース面接の対策など専門でやらなければいけないことも多くなります。
そして、4年生の春以降はほとんど選考を行っていないと言うことも特徴的です。
要求されるレベルも高く、選考時期も早いため、早めの行動がポイントになります。
戦略コンサルのスケジュールについてはこちらで詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
総合系
戦略系のコンサルティングに比べて、総合系のコンサルの選考時期は若干遅いです。
しかしながら、就職活動全体から見ると大変早いペースでの選考になるので対策はしっかりする必要があります。
総合系のコンサルにおいてもサマーインターンを多く採用しているので、まずはインターンの対策をするのが第一歩だと思います。
また本選考の開始は3年生の冬ごろが一般的です。これに対応すべく、サマーインターンが終わってからはエントリーシートとWebテストの対策等を仕上げておきましょう。
総合系コンサルのポイント・注意点
総合系のコンサルも二次募集や三次募集などの春以降も選考が行われていますが、出来る限り一次募集で行うことがオススメとなっております。
なぜなら、募集が遅くなるにつれて、枠が少なくなることや、そもそも開催されない可能性も生まれるからです。
総合系のコンサルのスケジュールについてはこちらで詳しく説明していますのでぜひ参考にしてみてください。
広告業界のスケジュール
それでは次に広告業界のスケジュールについてご紹介したいと思います。
広告業界の選考は、4年生の3月から始まることが多いです。
それまでにインターンの経験やOB訪問など、自分の志望動機やエントリーシートの質を高める行動を行っていくことが重要となります。
本選考が始まってからは、複数の面接を重ねながら内定を決めていきます。
広告業界のポイント・注意点
広告業界のポイントは、本選考が比較的長期化するという特徴を抑えておくことです。
広告業界を志望している場合でも、他の業界と並行しながら受けることをお勧めしております。
また、本選考が開始するまでは積極的にインターンに参加することや、OB訪問に参加することで働くイメージを上げていきましょう。
広告業界のその他のポイントは、こちらの記事で参考になるものがいくつかありますのでぜひ見てみてください。
マスコミのスケジュール
マスコミ業界は、就活生の中でも長年人気のある業界の1つです。
人気があるが故に応募は非常に殺到するので、早めの対策が必要です。
マスコミ業界は、サマーインターンの募集をしているところが多いので、早期から対策をして夏休みにインターンを受けれるように対策をしていきましょう。
また本選考の開始も他の業界に比べて比較的早いです。
そのため、サマーインターンと本選考のエントリー開始の間に志望動機を作ったり、OB訪問等を行うことをしましょう。
マスコミのポイント・注意点
マスコミ業界は特に、徹底的な自己分析を元にした自分の性格やアピールも大変重要となります。
そのため、自己分析を行う必要があるのですが、選考時期が早いためスピーティーに行うことが大変重要です。
特に3年生の夏以降は比較的スケジュールに空きがなくなってくるので、余裕のある3年生の夏休みまでに自己分析を進めておくことも重要となります。
またマスコミ業界は、その会社独自の俳優や番組の問題等を取材することも特徴となります。
こうしたマスコミ業界の面接や詳しいスケジュールは、こちらの記事で詳しく書いてありますので、マスコミを志望する方は是非見てみてください。
早期選考のスケジュール
企業によっては、通常の本選考スケジュールと別に、早期の選考を受け入れているところもあります。
就活生にとっては、早めに内定がつかめるチャンスがあると言うのは大変嬉しいのではないでしょうか。
早期選考のスケジュールを考えると、やはり3年生の春頃など比較的早い段階から対策をする必要があります。
早期選考のポイント・注意点
早期選考は、サマーインターン等の実務などが評価されてオファーが来ることも多いです。
そのため確実にサマーインターンに出席が出来るように、企業ごとに選考の対策を早めにおくことがポイントとなります。
またサマーインターン後は、エントリーシートやWebテストなどを飛ばして、面接から始まることもあります。そのため、面接対策も早いうちから準備しましょう。
比較的早期に内定が決まった後は、他業界の本選考等を受けることや、資格を取るなどがあります。
早期選考は早めの対策と、行動の量が重要になります。詳しい情報はこちらに載っていますのでぜひ参考にしてみてください。
外資系企業のスケジュール
外資系企業は、日系企業と異なるスケジュールをとっているところが多いです。
特にサマーインターンの比重が、日系企業よりも高い傾向にあります。そのためまずはサマーインターンにフォーカスをして対策をすることが重要となります。
本選考が始まってからは、選考がハイテンポで進みます。
しっかりと外資系企業に求められる能力を高めながら、テンポ感を持って内定まで選考を進めていくことが重要となります。
外資系企業のポイント・注意点
外資系企業も選考時期が早い上に、日系企業とは要求される基準が異なる場合も多くあります。
そのため、外資系企業に特化した就職活動対策をする必要があります。
また、外資系企業においても4年生の春以降も受付をしている企業もありますが、それは年によっても異なりますので注意が必要です。
外資系企業の詳しいスケジュール感や就職活動の対策についてはこちらで詳しく書いてありますのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は業界別に就職活動のスケジュールについてご紹介させていただきました。
特に人気な企業では、選考が早期化していたり、個別の対策を事前にしておく必要があります。
そのため就職活動においても早めの行動をするためにスケジュール感の把握をすることが重要ではないでしょうか。
地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
