コンサルタントは、特に近年人気が上昇している職種になります。
コンサル業界は、外資系のものも多くあり先行は非常に早期に行われます。そのため早めの段階でスケジュールを把握しておき、対策をする必要があります。
今回はそんなコンサルタントについて、就職活動のスケジュールをご紹介していきたいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
内定者直伝!スケジュールを公開

今回は、実際に外資系のコンサルタントに内定をもらった学生を参考にしながら作成をした、スケジュール表を公開したいと思います。
今回は特に、戦略コンサルタントと総合型コンサルタントに分けて、それぞれのスケジュールについてご紹介したいと思います。
自分が志望している職種に分けて参考にしていただければと思います。
戦略コンサルタントの就活スケジュール

それではまず、戦略コンサルについて、そのスケジュールをご紹介したいと思います。
戦略コンサルは、就活生の中でも最も先行時期が早く、対策時期も早い業界の1つです。
綿密な対策を行うためにはやはり一定以上の時間が必要となるので、就職活動においても早めにスケジュール感を把握しておく必要があります。
サマーインターンまで

それではまず、サマーインターンまでのスケジュールについて紹介したいと思います。
就職の開始時期は人によりますが、3年生の3月位が多いのではないかと思います。
テスト対策
まずこの時期にやっておきたいこととしては、テストの対策です。
戦略コンサルによっては、会社オリジナルの問題の時もありますし、Webテストの時もあります。
志望しているコンサル業界でどのようなものが出題されるのかを把握し、一度解いてみて自分が苦手な分野はどこなのかしっかりと把握することが重要です。
戦略コンサルの選考が始まると、日々大変忙しくなりますので、Webテストを本格的に対策できる時期は、この時だと思います。
ケース面接対策
戦略コンサルを受ける上で、最も大切なことの1つとしてフェルミ推定やビジネスケース問題等の面接の対策をしておくことです。
これらは、コンサルティング業界の面接の合否を決める上で、大変重要となります。
特にフェルミ推定などは付け焼き刃で対応できるものではなく、1ヵ月から2ヶ月ほどしっかりと期間を持って対策することが重要となります。
また、フェルミ推定の対策を行うことで、自分自身に戦略コンサルとしての素質や興味が本当にあるのかどうかも確認することができますので、かなり早い段階から対策したほうが良いことになります。
ジョブ中のアウトプットに注力
サマーインターンのジョブが決まり、実際に参加することとなった時はアウトプットに注力をしましょう。
他の業界と違い、戦略コンサルではサマーインターンの結果が直接合否に関わることも少なくありません。ジョブ中は、気を抜くことがなく、アウトプットに注力しましょう。
この時に戦略コンサルのスピード感に慣れておくことも重要です。また先輩社員がインターン中についてくれることもあります。
これを十分に活用し、自分の考えた仮説をぶつけてみることや、アドバイスを受け取ることも大変重要となります。
ここで内定が出た場合は、就職活動を終了する場合もあります
冬インターンまで

冬インターンまでは、選考の対策を行うことが多いです。
内容としてはサマーインターンとそこまで大きくは変わりませんが、冬インターンの対策は秋ごとに集中して行わなければいけないので、期間が短いことは注意が必要です。
対策が必要な課題をしっかりとブラッシュアップをして、効率よく行っていくことがポイントとなります。
選考の苦手の克服
特に、サマーインターンなどを経験してきた方は、自分にどのような弱点があるか、対策をしなければできない事はどこなのかを明確にすることも有効です。
冬インターンに向けて、もう一度フェルミ推定を行うことや、仮説思考を高めることなども重要です。
4年生以降

それでは次に、冬インターン以降についてご紹介したいと思います。
戦略コンサルであればサマーインターンと冬インターンが定番となります。
しかし、そこから先も就職活動を続ける方もいると思いますので、今回は冬以降のスケジュールについてもご紹介したいと思います。
スプリングジョブ
企業によっては、冬インターンまで参加できなかった学生や、もう一度挑戦をしたい学生向けに、スプリングジョブを用意するところもあります。
しかし、スプリングジョブはあくまで欠員がいた場合や、枠が非常に少ない場合がほとんどです。
そのため、これから戦略コンサルを志望する場合はスプリングジョブよりも前に選考を受けていくことがオススメとなっております。
スプリングジョブの情報は、冬以降にならないと公開されないものも多くありますので、情報はこまめにチェックしておくべきです。
他業界の選考
戦略コンサルで内定がもらえた場合や、戦略コンサルが第一志望だった場合でも、他業界の選考も受けておくというのは一般的です。
特に、スケジュール的にもあまり被ることがないので、まずは戦略コンサルで本選考を受けてから、他業界の選考を受け、あとでどこにいくか決めるということも多くあると思います。
こちらの記事で業界別の就活の進め方について詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。
総合コンサルのスケジュール

それでは次に総合コンサルのスケジュールについてご紹介したいと思います。
戦略コンサルに比べて総合コンサルの方がスケジュール感としては余裕がありますが、就職活動全体で見ると早い部類になりますので注意が必要です。
サマーインターンまで

それではまず、サマーインターンまでの対策についてご紹介したいと思います。
総合コンサルにおいてもサマーインターンは1つの大事なイベントとなっております。しっかりと対策をすることが大切です。
選考の対策
総合コンサルにおいても、サマーインターンが始まるまでにしっかりと選考の対策をすることが必要になります。
特に、選考でビジネスケース問題などが出題される場合は、事前の対策が必須ですのであらかじめ用意をしておきましょう。
サマーインターンまでは志望動機というよりも、こういった能力面でのチェックが差別化要素になるので、その対策をされる方が多いようです。
現場感を知る
インターンシップ中は、コンサルティング業界の現場感を知るというのも大変重要となります。
特にこのタイミングではコンサルティング業界をなんとなく受けている方も少なくありません。
人気の業界ですが、本当に自分がやりたいことなのか、自分とマッチしてるのか、現場感を知りながら、志望度を考えていくというのも大変重要になります。
この時期であれば、コンサルティング業界から別の業界に志望が変わるというのも充分あり得ます。
一次募集の本選考まで

サマーインターンが終わると、いよいよ本選考が始まります。
そこで、秋以降は実際の本選考の対策や、面接対策などが一般的になると思います。
今回はサマーインターン後に行いたいことを紹介していきたいと思います。
ケースやフェルミ対策
やはり1番注意していただきたいのは、フェルミ推定やケース対策です。
これらの対策期間は、本番から約1ヵ月から2ヶ月前から対策されることが多いです。
特に、最近はコンサルの人気上昇や、専門の対策本なども増えてきたので、表面的な対策だけでは差別化が図れないことも多くあります。
本質的な思考法に触れながら、ケース問題についてなどうまく自分の中で回答できるように長期的に対策する必要があります。
最終面接対策
選考が進んできたら、総合コンサルでは、最終面接の対策をしていくことも重要です。
特に、選考時期が早いので、実際にこの就活生に内定を出したときに、しっかりと入社意思があるのかというのは確認する事項の1つとなっていることが多いです。
そのため、入社したときにやりたいことを明確にしているかどうかや、志望動機などがまとまっているかはチェックされることが多いです。
総合コンサルでは、最終面接で志望度を図ることも多くあります。
そのため、実際に最終面接が見えてきた段階で志望動機や、意思確認の理由を作ることが重要になります。
4年生以降のスケジュール

それでは次に、3月以降の総合コンサル志望のスケジュールについてご紹介したいと思います。
二次・三次募集
総合コンサルであれば、スケジュール的に二次募集や三次募集などもあります。
具体的には、1月や2月などの応募時期と、3月から4月などの応募時期があります。
選考期間は2ヶ月ほどになりますので、それぞれ4月か6月位には内定がもらえるスケジュールとなってます。
しかしながら、総合コンサルを志望するのであればやはり一次募集に本選考エントリーすることをお勧めしています。
その理由としては、応募するタイミングが遅ければ遅いほど、競争率が上がることや、それまでの内定数などから枠が限定的になってしまう可能性もあるからです。
他業界選考
総合コンサルの選考が終了してから、他業界の選考を行うということも多くあると思います。
特に日経の企業であれば、3月以降でないと本選考が開始しない業界もあるので、まずは総合コンサルを受けてそこから日経企業を受けると言うことも多くあります。
ポイントとしては、いつまでに総合コンサルの選考を終えてどこから切り替えていくのかと言うタイミングをしっかりと決めておくことです。
先ほど説明した通り、総合コンサルを受けて行こうと思えば、6月位まで本選考を受けることができます。
しかしあまりにずるずると続けていると、他業界の選考状況にも響いてきます。
いつまではコンサルに集中する対策期間で、いつからは切り替えて本選考を受けていくのか、決めておくといいと大変良いです。
まとめ

今回は、コンサルティング業界の就職活動のスケジュール感についてご紹介しました。
コンサルティング業界は、人気な職種の上に選考も早く、コンサル業界特有の対策も必要となります。
そのため、スケジュールを把握して、早めに行動することが合否を分ける最初のアクションになると思いますので、ぜひいちど対策してみてください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。