外資系の企業は、就活生からも大変人気のある業界です。
その一方で、外資系企業を受ける場合にはそれ専用の対策をすることや、早めにスケジュール管理をしていることも大変重要となります。
今回は外資系企業に興味がある学生向けに、就職活動のスケジュールをどのように行っていけばいいのかご紹介していきたいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
外資系企業と日系企業の違いって?

まず初めに、外資系企業と日系企業についてその違いを説明していきたいと思います。
外資系と日系企業の成功のポイントについての違いを確認しておくことで、今後の就職のスケジュールを決めることができます。
選考時期
最も大きな違いは、本選考を行う選考時期です。
外資系の企業は、早い企業だと夏休みから、一般的には3年生の冬から春にかけて行うことが多いです。
一方で日経の企業ですと4年生の春から選考が解禁される企業が多いです。
つまり、外資系企業は選考するタイミングが大変早いことが大きな特徴となります。そのため、日系企業よりも早めに対策することが重要となります。
評価基準
また外資系企業と日系企業では評価基準が異なることも多くあります。
日系企業ですと複数回の面接を重ねながら、その人のパーソナルな部分や、エピソードがしっかり深掘りできているかなどを重要視する企業も多くあります。
一方で外資系企業の場合は、数回の面接の中で、就活生の本質的な能力等を見極めて選考の合否を出すことも多いです。
そのため、そもそも対策をする内容自体も、外資系企業と日系企業では異なる可能性が大きくあります。
外資系内定者のスケジュール

それでは次に、外資系企業に内定をもらうときのスケジュール感についてご紹介したいと思います。
外資系企業を選考に入れる場合には、やはり早めの行動が最も重要です。
具体的には、就職活動を始めるのは3年生の3月から5月ごろが一般的です。
そしてサマーインターンに向けてしっかりと対策を行い、夏休みを迎えましょう。
また、それ以降は本選考が本格的に始まるので、早めに本選考の対策に移ります。
内定時期としては4年生の3月頃が一般的だと思います。
それ以降は人によって異なりますが他の選考を受ける方もいます。それでは詳しくご紹介していきたいと思います。
サマーインターンまでの動き

まずは、サマーインターンまでの行動についてご紹介したいと思います。
就職活動を始めてから、夏休みまではどのような行動すれば良いのか詳しくご紹介したいと思います。
業界を確認する
まずは、外資系とひとくくりにいっても、たくさん企業がありますので、その業界業種を確認する必要があります。
業界によってはもっと選考が早く行くこともありますし、逆に少し余裕がある場合もありますのでしっかりとチェックする必要があります。
このように外資系企業は選考のタイミングや、把握する内容なども企業によって大きく異なりますので、まずはしっかりと自分の興味ある業界がどのようなスケジュール感なのかを把握することが重要です。
選考の対策をする
選考の対策を早めに行っておくことも、外資系企業のスケジュールとしては重要なポイントとなります。
特に企業で特別に行われているテストがある場合や、ケース問題など特殊な質問が問われる場合には早めの対策が重要です。
選考の対策方法としては、これまでに就職活動行ってきた先輩にアドバイスをもらうことや、企業専用の問題などは過去問を解くことで対策をしていきましょう。
志望度を確認していく
これら2つの行動と並行しながら、外資系企業の志望度を確認すると言うのも重要です。
特にこの時期ですと、まだ日系企業と並行しながら検討を進めている方も少なくないのではないでしょうか。
自分の就職活動において、どれぐらい外資系企業の志望順位が高いのか、今のうちにはっきりさせておくことが重要です。
特に、選考が遅めの外資系企業ですと、日経企業の先行と被る可能性もあり、優先順位がしっかり決まっていないと、行動にばらつきが出てしまう可能性があります。
本選考開始時期

サマーインターンが終わった後は、本選考が開始されますのでその対策をしていきます。
そこで次は、外資系企業を志望する場合の、本選考のスケジュールについてご紹介したいと思います。
ES、テスト対策
まずはエントリーシートやWebテストの対策をすることが一般的です。
特に外資系企業ではエントリシートも重要ですが、Webテストも非常に高い水準で求められることが多くあります。
ウェブテストの勉強は選考が始まる1ヵ月前から行い、勉強をしておきましょう。
自分の苦手分野がある場合は、今のうちに確認をしておいて個別に対策をする必要があります。
GDの対策
外資系企業の多くでは、グループディスカッションを採用しています。
特に、ビジネス的に関連性の強いお題が挙げられることが多いようです。
そのためグループディスカッションをしっかりと対策したことも外資系企業でポイントになります。
対策方法としては、実際にグループディスカッションを行っておくことや、ビジネスケース問題等を解きながらどのような回答をすれば良いのかを把握していきましょう。
特殊な選考がある場合は要注意!
外資系の中には、日経企業では聞かれないような、特殊な選考方法や質問がある企業もあります。
例えばフェルミ推定やケース問題などを選考途中で要求されることもあります。
こうした特殊な問題は、事前に対策をしておくことが重要となります。
本選考開始時期に合わせて、その1ヵ月前位から問題の対策をすることが一般的です。
4年生以降

外資系企業では、4年生の3月までには内定が出ることが多いです。
そこで今回は、4年生以降のスケジュールについてどのようなことを行うのかご紹介していきたい思います。
二次募集・三次募集を狙う
外資系企業の中には、一次募集だけでなく、二次募集や三次募集等を続けて行うこともあります。
この場合選考時期は4年生の3月〜6月位が基準となります。
この時期に合わせて選考を出す方も少なくありません。
しかしながら外資系企業を第一志望とする場合は、一次募集で出すことでがお勧めです。
二次募集3次募集はその年によって枠の数に制限がありますので注意が必要であるためです。
日系企業の本選考を受ける
一旦外資系の就活の結果が出揃った後に、日系企業の本選考を受ける方も少なくありません。
選考時期もかぶらないため、外資系企業の選考が終わった後に日系企業の本選考を複数受けることもあります。
この場合、外資系企業であまり聞かなかったエピソードの深堀や、志望動機の洗練などは特に重点的に対策を行うことが多いようです。
英語・資格の対策をする
企業によっては、入社までに英語のスコアや資格等が必要になる場合もあります。
4年生の3月頃で内定が一旦出揃い、就職活動終了した後は、こうした英語の勉強や資格取得の勉強を行う方も多くいます。
やはり、社会に出始めるとあまり時間をかけて勉強することができず、資格取得が難しいです。
そのため時間のある学生のうちに行うことができるのは、メリットの1つではないでしょうか
まとめ

今回は、外資系企業の選考スケジュールについてご紹介していきました。
やはり選考時期が早い業界になりますので、早くから対策をすることが重要です。
また外資系ならではの聞かれる要素や評価される基準などもあるので、個別の企業対策も早めに行っていく必要があります。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。