金融業界は、就職活動を行う大学生から大変人気のある業界になりますが、内定をつかむには大変狭き門をくぐらなければなりません。
そのためには、全体的なスケジュール感を把握してしっかりと対策することが必要です。
今回は金融業界の就職活動のスケジュールについてご紹介していきたいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
金融業界選考のスケジュール

まずは、金融業界全体のスケジュールから確認していきましょう。
金融業界の本選考は、3月からエントリーが開始することが多いです。
そのため、それまでにサマーインターンや冬季インターンに参加しながら、志望動機を作ったり経験を積んでいくことが重要になります。
また、本選考が始まる前には、OB訪問等を繰り返しながら、しっかりと対策をする必要があります。
それでは、詳しくそれぞれみていきましょう。
サマーインターンまで

まずは、サマーインターンまでのスケジュールをご紹介します。
就職活動を始められる方は、ぜひこのステップから参考にしてみてください。
金融業界の違いを把握
金融業界を志望される方で、1番最初に行うこととしては、生命保険や証券、銀行など金融業界の違いを把握することです。
また業界1つをとっても、その働き方はホールセールスからリテールまで、様々な職種があります。
金融業界はかなり幅が広いですので、まずは自分がどんな業界に興味を持っているのか、そもそもどんな業界があるのかしっかりと把握することが第一歩であると考えております。
就活の全体感を把握する
その上で行うこととしては、就職活動の全体観を把握することが挙げられます。
金融業界は、綿密な準備と長期的な活動が必須となります。
そのためには内定までにどのようなステップがあるのかをしっかりと把握することが重要となります。
今回の記事でも、金融業界の就職活動のスケジュールをご紹介していますし、個別で興味がある会社や業界がある場合は、別途それを調べながら全体像を掴んでいきましょう。
幅広く見ることもOK!
就職活動を開始した時点で、金融業界を志望していてもこの時期には全体を幅広く見ることも可能です。
例えば金融業界を志望される方ですと、コンサルティング業界や、総合商社などにも興味がある方も少なくありません。
サマーインターンまでの時期であれば、これらの業界を幅広く見てきながら、自分の興味関心を絞っていくことも大変有益であると思います。
コンサルティング業界や、総合商社など、業界別のスケジュール管理をこちらの記事で詳しく解説しています。
他業界の就活の進め方が気になる方は是非読んでみてください!
4年生の春までのスケジュール

それでは次に4年生の春までのスケジュールについてご紹介したいと思います。
この時期はサマーインターンも終わり、本格的に本選考が始まるまでの準備期間としての役割があります。
そのため、しっかりと本選考を通過するためにやっておきたいことをご紹介していきたいと思います。
一次情報を手に入れることがポイント
最も重要な事は、社員の声やOB訪問など、一次情報を手に入れることです。
特にコロナ禍では、オンラインで手に入れることができる情報も多くなりました。
中には、金融業界の社員のお話をまとめたものや、選考についてまとめたものなど、さまざまな情報があると思います。
だからこそ、情報が溢れかえっている現在の就活の状況を鑑み、実際に生の社員の声や自分で見た経験が、他者との差別化になると考えています。
このような状況だからこそぜひ一次情報を手に入れることを意識していきましょう。
OB訪問を行う
お勧めの方法の1つとして、OB訪問を行うというのも手であると思います。
自分の大学の先輩や知り合いなどで自分の興味ある業界で働いている人がいる方は、是非一度お声をかけてOB訪問を行いましょう。
事前に質問をまとめて作っておくことで自分がわからないことや、聞いておきたいことを明らかにすることができます。
また最近ですと、アプリなどを使ってOB訪問を行うこともできます。
志望度を確認する
自分の金融業界に対する志望度がどれぐらい高いかを確認していくというのも、この時期のやることの1つです。
特に就職活動を始められたときには幅広い業界を見ている方も少なくないと思います。
自分の中で、金融業界がどの程度の志望度であるかをしっかりと把握してく事は大変重要です。
志望度が高ければ、もちろん金融業界を1本に絞り対策をすることができます。
逆に、他よりも志望度が薄れている場合は、優先順位をつけておかないと、どっちつかずのまま時間をロスしてしまう危険性があります。
本選考のスケジュール

それでは次に本選考のスケジュールについてご紹介したいと思います。
金融業界は基本的に、4年生の3月から本選考が開始されることが一般的です。
今回は一般的な選考ルートになった場合の、スケジュールについてご紹介したいと思います。
一次選考まで
それではまず、実際に面接が行われる一次選考より前の段階のスケジュールについてご紹介したいと思います。
まずはこのステップで用意しておきたいことや、対策しておきたいことなどをご紹介します。
テストには要注意
金融業界を志望する場合にはWebテストには要注意です。
特に倍率が高い業界になりますので、高い基準を要求されることがあります。
Webテストが必要な場合は、事前にどのようなテスト形式で、自分がどのようなことが苦手であるのかをあらかじめ把握し、対策する必要があります。
事前の確認を行い怠ってしまい、十分にWebテストの勉強時間が割けなかったために、この時点で諦める方も少なくありませんので注意してください。
深掘りに対応したエピソード作り
金融業界では、学生時代頑張ったことや自己PRなどのエピソードの深堀も頻繁に行われます。
そのため、この段階で深堀に対応できるようなエピソード作りを行うことも重要です。
具体的な対策方法としては、友達などに壁打ちをしながら、様々な角度でエピソードを検証していくことや、面接練習や他業界の早期選考等を受けながら実際に自分のエピソードがどのような感触なのかを確かめていきましょう。
特にガクチカは深掘りされることが多いと思います。こちらの記事でその対策について詳しく書かれていますので、是非参考にしてみてください。
最終面接まで
それでは次に、最終面接までのステップについてご紹介したいと思います。
金融業界では、特に複数の面接を踏むことが一般的かと思います。
それでは選考を進める中で、最終面接までに用意しておきたいことをご紹介していきます。
志望動機の最終確認
最終面接で最も重要な事は、志望動機を最終確認しておき、しっかりと説明できるレベルまで持っていくということです。
なぜこの会社でないといけないのか、これから実現したい事は何なのか、なぜそう思ったのかなどを実際の自分の経験に基づいて話すことができるレベルまで仕上げておきましょう。
これまでの過程と決意をまとめる
最終面接では、入社の意思を示すとともに、自分の中でも金融業界で働き始める決意をまとめておくことも重要であると思います。
そのためには、これまで行ってきたインターンシップでの活動や、OB訪問、面接などを振り返りながら、本当にこの業界でスタートしていくのかを今一度再考する必要があります。
ここで決意をまとめておくことで、自信を持って最終面接に臨むことができます。
まとめ

今回は金融業界の就職活動のスケジュール感についてご紹介していきました。
金融業界を志望する場合は、特に本選考が始まるまでにインターンシップを複数回積みながら、実際の情報を手にし自分の志望度を確認していくことが重要となります。
これから金業界志望される方はぜひ参考にしてみてください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。