就職活動を始めると、様々なことを一気にやらなくてはならず大変な日々を送っている方も多いと思います。
特にガクチカは就職活動のベースとなるものであり、その対策に追われている方も多いのではないでしょうか。
今回は特にそんなガクチカで頻繁に深堀りされることや、深堀りの対策についてご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
ガクチカは頻繁に深掘りされる

ガクチカでは頻繁に深堀りがされます。
深堀と言うのは、様々な質問を就活生に投げかけながら、ガクチカのエピソードの背景にある就活生の思いや強みなどを確認しているということがあります。
深堀りをする意味は様々ありますが、ガクチカの深堀りとして以下のようなことではないかと思います。
・就活生の意図が知りたい
・嘘偽りがないかどうか確認したい
・難しい質問にも頑張って答える姿勢があるか確認したい
・性格や考え方を深く知りたい
・社会人に必要な能力があるか確認したい など
これで完璧!深掘り質問10個

それでは実際に、ガクチカを話す中でよく行われる深堀りの質問を10個ご紹介したいと思います。
もうすでにガクチカを作られている方は、以下の質問にしっかりと答えることができるかどうかチェックしてみましょう。
これからガクチカを作られる方も、以下のような視点に気をつけて書くと大変良いと思います。
なぜその活動を行おうと思ったのですか?
学生時代頑張ったことについては、なぜそれを始めようと思ったのか最初の動機を聞かれることがよくあります。
この時になんとなく始めた、偶然始めたと言う理由でももちろん大丈夫ですが、何か目的意識があればぜひそれを説明してあげるといいと思います。
これは就活生自身が、意図を持って行動しているのか、何か偶然で行動しているのか、その行動パターンを見るという点もあります。
もっとも困難だったことは何ですか?
最も困難だった点を聞くのは、就職活動で定番の質問となります。
ガクチカではただエピソードを話すだけでは十分ではありません。
その経験を通じて課題に感じたことを、難しいと感じたことをしっかりと相手に説明できることが重要です。
困難を引き起こす要因や仮説はありますか?
困難だったこととセットで、その問題が起きている要因や原因に関して何か自分の考えはあったのか聞かれる質問もあります。
これは問題の分析力や、課題把握能力を確認するという意図がある質問になります。
困難に対する課題を考えていないと、ただ闇雲に行動しただけだと思われてしまうので注意が必要です。
活動中もモチベーションの源泉は何ですか?
ガクチカのエピソードの中で、どのようなことをモチベーションに活動していたかというのも聞かれます。
特にアルバイトなどは、「自分自身が頑張ってもがんばらなくても、時給が変わらないのに、なぜ頑張ったのか」といったような、少しいやらしい質問をされることもあるかと思います。
自分がそういったお金以外の面で、どんなことをモチベーションに頑張っていたのか、しっかりと言語化できるようにしましょう。
また、もし他のエピソードでも同じようなモチベーションを保って行動できたエピソードがあれば、それも用意しておきましょう。
なぜ他のメンバーでなく貴方が行動したか?
チームワークなどのエピソードであれば、なぜ他のメンバーではなくあなた自身が行動したのか、その理由について聞く質問は多くあります。
もちろん何か役割やリーダーがあればそれを理由にすることも可能です。
その他にも、周りの特性や特徴をしっかりと把握したり、自分自身の強みを活かして行動したりなど、何かアピールできることがあれば用意をしておきましょう。
チームワークを活かしたエピソードについてはこちらで詳しくご紹介しています。
同じような経験をしたことはありますか?
ガクチカでよく聞かれることとして、他のエピソードでも同じような経験や、同じような強みを生かした経験があるのか、いうことがあります。
これは就活で話していることが、自分の人生の中で一貫して行われていることなのか確認しています。
例えば、リーダーシップがあるとエピソードの中で話した場合は、他にもリーダーシップの経験がないか聞かれることもあります。
このあたりが、過去の他のエピソードと照らし合わせた時に整合性がないと、嘘をついていたり就活用に作った話だと思われることや、自己分析が十分にできていないと評価されることもあるので注意が必要です。
ご経験の中で活かされた強みを教えてください
ガクチカのエピソードを経験する中で発揮された、自分自身の強みを聞かれることもあります。
ガクチカでは困難だった点が必ずと言っていいほど聞かれます。
そんな困難に対して、自分のどんな強みがあったから解決ができたのか、どんな強みがあったから頑張れたのかしっかりと説明できるようにしましょう。
今振り返って思うことはありますか?
ガクチカを話すときは、現在から見てどう思うかという質問もよくあります。
これは自分が経験してきたエピソードに関して、しっかりと反省できているかどうか、しっかりと振り返ることができているかどうか確認しています。
もちろん十分に当時活動できて、満足しているのであればそれを話しても良いですし、何か反省点があるとするならそれを話しておくべきでしょう。
当時に戻れるとするなら何をしますか?
こちらも、過去を振り返ったり反省しているのかどうかを確認する際によく聞かれる質問になります。
エピソードの中で、何か反省することがあれば、当時に戻って別の行動をすると説明すると良いでしょう。
また、当時に戻ってもまた全く同じことをするという回答でも大丈夫です。
この辺はどちらを答えるかと言うよりも、そこにしっかりと説得力のある理由があるかどうか、しっかりとエピソードが振り返られているかどうかということが重要です。
ぜひ一度考えてみてください。
友人や家族はその経験についてどう思っていますか?
友人や家族がそのエピソードについてどう考えているか、というような質問もされることがあります。
この質問の意図としては、そのエピソードが自分自身の主観的な話だけでなく、客観的にも認められているかどうかを確認しているという意図があります。
やはり自分が思っているイメージと、周りから見たときのイメージが異なる場合もあります。
ガクチカについても、当時を知る友人や家族に聞いてみながら、客観的な視点を得ることが重要です。
ガクチカの書き方で困っている人へ

ガクチカは就職活動では定番の項目になりますが、その作り方やエピソードの探し方に困っている方も多いのではないでしょうか。
エピソード選びはガクチカを作る上で大変重要になりますが、まだどのようなことを書けばいいのかわからないという方もいるのではでしょうか。
ガクチカ作り方で困っている方向けに、エピソードの探し方をまとめた記事がありますのでぜひ参考にしてみてください
まとめ

今回は、ガクチカの中でも深堀りをするような質問を10個ご紹介させていただきました。
ガクチカは書いて終わりではなく、様々な視点で面接対策をしなければなりません。
ですので実際の深堀り質問をあらかじめ想定することや、友達や知り合いと面接練習をしながら様々な面でブラッシュアップしていくことが重要です。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。