エントリーシートや面接の対策は、就職活動を行う上では避けては通れないものです。
特に学生時代頑張ったこと(以下、ガクチカ) は特に聞かれやすい項目となっております。
様々なエピソードがありますが、今回は特に筋トレについてガクチカで書いても良いのか、書くとするならどんな書き方がいいのか、お勧めの例文などもつけながらご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
筋トレはガクチカになるか?

結論から申し上げると筋トレでもガクチカのエピソードとして取り上げる事は可能です。
学生時代頑張った事は様々なエピソードで書くことができます。
筋トレであってもポイントを押さえていれば、就職活動でガクチカとして使う事は可能です。
部活やサークルならOK!
特に、部活やサークル活動であれば筋トレの話を書くことも十分に可能です。
運動部であれば、例えば大会進出を目標に、基礎体力をつけることや肉体的な強化を行うことも頻繁にあるでしょう。
また、そもそも筋トレをすること自体が種目となるような競技であれば、活動に直結するのでガクチカで書いても違和感がありません。
趣味の場合は少し注意!
趣味の場合は、少し注意が必要です。
特に、書き方のポイントを押さえていないと、単なる自己満足であると評価される可能性もあります。
趣味に関しては様々なポイントに注意をしながら書くことで、しっかりと就職活動用のガクチカを作成することが可能です。
趣味についてはまずこちらの記事を参考にしてから、本記事の筋トレならではのポイントを押さえることでしっかりと対策ができます。
筋トレガクチカの書き方

それでは次に、筋トレのガクチカの書き方についてご紹介したいと思います。
特に筋トレをガクチカとして書く場合は以下の3つの点を注意しながら書くことがポイントになります。
目標を設定する
筋トレをする場合も、しっかりと定量的な目標を設定することが重要です。
部活動等の場合は、どのような活動の目的のために筋トレを行うのかしっかりと書いてあげましょう。
自分自身で行っている筋トレの場合も、どんなことを目標にしているのかしっかりと書きましょう。
おすすめは、【期間と目標値】を数字で書くことです。
目標が明確でないと、何のための活動のか面接官に伝えることができないので注意が必要です。
困難だったことを書く
筋トレの活動の中で困難だったことを書いてあげることも重要です。
単なる筋トレの活動だけを説明すると、そのエピソードにある自分なりの工夫や考え方がうまく相手に伝わりません。
筋トレをする中で、難しかったことや困難に感じたことをまずはしっかりと書くことがポイントです。
分析して原因を明確にする
困難だったことを書いた後は、なぜそれが問題となっていくのかしっかりと分析をするフェーズを入れましょう。
課題を分析し、その原因を特定することが大変重要です。
そうすることによって、筋トレという活動の中でも、自分ならではの工夫や考え、取り組みなどを相手に伝えることができます。
なぜ自分が努力をすることができたのか、なぜ行ったのかを相手に客観的に理解してもらうためにも、しっかりと原因を分析することが重要です。
例文:筋トレのガクチカ
それでは次に、筋トレのガクチカについてご紹介していきたいと思います。
普段筋トレのガクチカを見る事は珍しく、参考になる文章がこれまでなかった方も多いのではないでしょうか。
今回は例文をあげておりますので、ぜひとも参考にしてみてください。

今回は、部活動ではなく個人の活動としての筋トレをご紹介させていただきました。
まずは目標を定量的に書くということが大変重要になります。
また、ガクチカとして相手に伝えるために、自分なりの困難や課題を発見して、それに対してどのような取り組みを行なったのかを書くことも重要になります。
筋トレのガクチカでアピールできること

それでは次に、筋トレをガクチカで話すことでアピールできることについても話したいと思います。
自分の伝えたいことや話したいことが、そのエピソードで伝わるかどうかというのは大変重要です。
筋トレをすることで、相手にはどのようなことを伝えることができるのかぜひ確認してみてください。
継続力
継続力は筋トレで伝えやすい強みの1つになります。
特に筋トレであれば、1ヵ月や2ヶ月ですぐに結果が出るというものではないと思います。
中には半年、1年またはそれ以上期間をかけて取り組まなければいけないことも多くあるかと思います。
こうした長い時間をかけて努力をしたという経験は、学生の中でも貴重で評価されるポイントとなります。
社会人になってからもこうした継続力は生かされるので、特におすすめのアピールポイントであると思います。
目標達成力
目標達成能力も筋トレで伝わる自分自身の強みとなってます。
特に筋トレは、思っている以上にハードな練習をこなさなくてはいけなかったり、飲食の面でも様々な制限をかけながら厳しい日々を過ごさなくてはなりません。
そうしたハードな環境の中でも、しっかりと目標達成ができると言うエピソードを、筋トレでは作りやすいです。
例えば営業職などでは、社会人になってからもこの目標達成力は大変重要となります。
新卒採用はポテンシャル採用となっているので、社会人になってからも活かされそうなスキルや経験は評価されやすいです。
集団経験も別途用意する

筋トレのガクチカを作る際の注意事項としては、集団の経験を別途用意する必要があるということです。
特に企業によっては、1人で行ったことではなく、集団で行ったことに限定をしてガクチカを話してほしいと言われるケースもあります。
筋トレはどうしても、個人で行うと言う面が強く、集団経験のエピソードとしては少し話しにくいこともあるかと思います。
集団で行った経験も別途用意する事は、筋トレのガクチカを作成する際のポイントになります。
まとめ

今回は就職活動のガクチカの中でも、筋トレについてその書き方やオススメのポイントについてご紹介させていただきました。
継続力や課題達成能力のアピールなどは、筋トレならではの強みではないかと思います。
自分自身が描くキャリアビジョンや、働き方などと比較をしながら、筋トレのエピソードを相手に話すことかどうかを決めていきましょう。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。