就職活動を始めると、自分の学生時代について聞かれることも多くあります。
そのため、就職活動を始める際には、まずは学生時代のエピソードをまとめておくことが大変重要となります。
今回は、そんなガクチカについて、特に高校時代のエピソードを使う際の注意点や、お勧めの書き方などをご紹介したいと思います。
ぜひ最後までお読みください。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
高校時代の話はガクチカになる?

結論から申し上げると、高校時代の話をメインのガクチカにするのは少しお勧めができません。
就職活動では、出来る限り大学時代のエピソードでガクチカを作ることがオススメとなっているからです。
基本的にはガクチカ=大学時代の話
基本的に人事の方も、ガクチカを聞くと言う事は大学時代の話を求めていることが多いです。
やはり、せっかく4年間ある大学生活ですから、その中でどのようなことを行ってきたのか、どのようなことを頑張ってきたのかを答えることが良いと思います。
基本的にガクチカを聞かれた際には、まずは大学時代の話で何かエピソードを作れないか考えてみるのがお勧めです。
特別な理由があればOK!
しかしながら、特別な理由があれば高校時代のエピソードをガクチカにすることも可能です。
例えばその経験が、自分の価値観や人生の中で大きく影響している場合は、高校時代の話をしても良いでしょう。
また、どうしても話したいことがある場合や、大学時代事情がありうまくエピソードを作れなかった方などは、高校時代の話をしても良いのではないかと思います。
特にコロナ禍では高校時代ガクチカは多い
特に最近になって、高校時代のガクチカで就活をするという方も増えてきました。
一番の大きな理由としては、コロナ禍によって大学入学してから十分に課外活動ができていない学生が増加しているためです。
特に部活などの体育会であれば、入学後満足に練習できていないという方も多いのではないでしょうか。
そういった場合は、最後に部活に専念することができたのが高校時代という方も少なくありません。
この辺りは人事の方も、最近の情勢を汲み取って理解してもらえることが多くなっており、これまでの就活と異なる特徴であると思います。
他のエピソードも用意
高校時代のエピソードをガクチカとして用意しておく事は問題ありませんが、できれば大学時代のエピソードも用意することが適切です。
企業によっては、大学生の活動に限定をしてガクチカを話してほしいと言われることもあります。
そのため、高校時代のガクチカを書く場合は他のエピソードもしっかりと用意しておくことがお勧めです。
高校時代のガクチカを作るコツ

それでは、高校時代のガクチカを作る場合のコツについてご紹介したいと思います。
他の大学生活のガクチカと違い、いくつか注意しなければいけない点があるので、コツを押さえておきましょう。
現在への影響を書く
現在の自分とどのようにつながっているのか、高校時代のガクチカでは現在への影響をしっかりと書くことがポイントです。
やはり、すでに数年間経っているエピソードになるので、その経験が今の自分にどのような影響を及ぼしたのかというのはしっかりと押さえておきたい点です。
そうすることで、高校時代の体験が自分の価値観にどのように寄与しているのか相手に理解してもらいやすくなります。
モチベーションの源泉を書く
モチベーションの源泉を書くことも大変重要となります。
高校時代となると大学生以上に、周りの指示や、ルールに従って行動をしていたという方も多いのではないでしょうか。
しっかりと自分の意図や、自分の個性をアピールするためには、自分自身がどのようなところに価値観を持ち、どのような点でモチベーションを保っていたのかしっかりと言語化しておくことが重要です。
少し前のことになるので、思い出すことも難しいこともありますが、モチベーションの源泉については振り返っておくと良いです。
しっかりと課題を書く
活動の中でどんな課題があったのか、どのような原因があったのかしっかりと分析することが重要です。
特に、高校時代はそこまで意識をせずに活動をしていたという方も多いのではないでしょうか。
このあたりは、今の自分が振り返ってみて、根本的な原因はどのようなことになったのか、問題点はどこにあったのか振り返ってみることが大変重要です
高校時代のガクチカの例文
それでは次に高校時代の学長の例文をご紹介したいと思います。
高校時代のガクチカ書いている方はなかなか少ないと思いますので、ぜひいちど参考にしてみてください。

今回ご紹介するのは、高校時代の部活のエピソードをガクチカにした例文です。
これはコロナ禍になる前に学生の方が就活で使っていたものになりますが、自分の中で大きなターニングポイントになったエピソードであったため、メインのガクチカで使っていたようです。
このように、自分の中で高校時代を特に話したい!という気持ちがあれば、そのエピソードをガクチカにすることも可能です。
他のガクチカと異なり、最後に現在はどう行動しているのかを一言追加してあげることもポイントです。
こんなことが聞かれる

それでは次に、高校時代のガクチカのエピソードを面接などで話したときの、深堀りの質問を紹介したいと思います。
このような質問を対策しておくことで、面接でもしっかりと受け答えができますのでぜひ参考にしてみてください。
今も同じような経験をしますか?
高校時代のガクチカで、1番質問として出やすい事は、今の自分との違いや共通点です。
自分のターニングポイントになっているエピソードであれば、高校時代までと今でどのような違いがあるのか説明できるようにしておきましょう。
また、今の自分と共通点がある場合は、どんなところで今も共通しているのか、具体的なエピソードも交えながら話せるようにしておくとベストです。
振り返って反省点はありますか?
高校時代のガクチカに関して、今の自分がどう考えるかという質問もよく聞かれます。
例えばその高校時代のエピソードが、今の大学の自分にも当てはまるのか、今の大学の自分ならどう考えるのか、改善点はないのかなどが典型例です。
様々な視点から振り返っておき、客観的に意見を述べることができるように対策をしましょう。
もちろん、「当時の自分はこう考えていたが、今はこう考える」というように、高校自体と異なる考え方をしていても問題ありません。
まとめ

今回は高校時代の学習のエピソードを就職活動で話す際の注意点やポイントについてご紹介させていただきました。
高校時代の話をメインのガクチカとする方は少ないかと思いますが、自己分析の進み具合を確認するために、あえて大学入学前のエピソードに限って質問される企業もあります。
そのため1度は高校時代を振り返って1つは話せるようにしておくというのも大変重要ではないでしょうか。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。