総合商社は、就活においても大変人気のある職種の1つです。
総合商社から内定を取るためには、戦略的なスケジュール管理が大切です。
そのためには、総合商社の就職活動のスケジュール感など、まずは大枠として把握することが重要だと思います。
今回は実際に内定を取った方を参考にしながら、総合商社を志望する場合の就職活動のスケジュールをご紹介したいと思います。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。
総合商社のスケジュール

それでは、総合商社の全体的なスケジュールをまずはご紹介していこうと思います。
総合商社を志望する場合は、主に3つの段階があります。まずはサマーインターンまでの段階、3年生の春までの段階、そして選考が解禁した後の段階となります。
今回はそれぞれの段階で、総合商社を志望して就職活動される方の動きについてご紹介します。一例としてぜひご参考にしてみてください。
3年生の夏まで

それではまず、3年生の夏までの動きについて確認していこうと思います。
この時期は、就職活動をこれから始められたり、本格的にスタートする時期となっております。
初期段階準備
それではまず、就職活動の初期段階についてお話ししたいと思います。
全体として総合商社を志望される方は、比較的早めから就職活動されることが多いです。具体的には、3年生になってすぐに、就職活動を始められる方も多いと思います。
まずは、この時にやっておきたいことをご紹介したいと思います。
興味のある業界のリスト化
まずは、興味のある業界を把握しておくというのがポイントとなります。
総合商社を第一志望とする場合でも、就活開始時期は様々な業種業界を見ていくことが一般的だと思います。
ここで、社会にはどのような職業があり、どのような業界があるかなどの全体を把握する事は有益です。特に総合商社ですと、最後には産業別に配属が決まります。
総合商社は単独で仕事をするのではなく、他の企業と共同して業務を行いますので、幅広い業界理解は将来にも結びつくと思います。
全体感を把握する
総合商社を受験すると決めたら、スケジュール感を把握するというのも大変重要になります。
これは、どの時期にどのぐらい就職活動を進めておけばいいのかという指標になります。
特に総合商社は、志望してから数ヶ月で内定が出るわけではなく、綿密な下準備と対策が必要になります。
そもそもの全体観を把握しておくことで、スケジュール管理をよりスムーズに行うことができるようになります。
春休みまでのスケジュール

それでは次に、サマーインターンが終わった後のスケジュールについてご紹介したいと思います。
サマーインターンが終わってからは、より具体的な行動を起こす必要があります。
もし、このタイミングから就職活動を始められる場合は、先ほどまでのステップをクリアしておくことが必要になりますので、出来る限り早く行動に移しましょう。
冬インターン
総合商社では、冬にもインターンを行うことが一般的です。
ここでは、夏休みにサマーインターンに参加できなかった方や、新しく総合商社に興味を持った方なども参加することができます。
特に冬インターンで優秀な成績を収めていると、選考でも有利につながる可能性がありますので、興味がある方はぜひ受けてみましょう。
ただし、総合商社は非常に倍率が高いため、必ずしも冬インターンでいい結果を出していないと内定が出ないというわけではありません。
インターンに参加できなくても、本選考で内定を獲得することは可能です。
OB訪問
総合商社で内定を取るためには、実際に先輩の声を多く聞きながら現場感をつかんでいくということも大変重要になります。
そのために重要なのが、OB訪問等を利用することです。
OB訪問は、大学のキャリア支援課などに頼んで自分の大学のOBを呼ぶことや、最近であればアプリなどを使って現役社員とお話しする機会を作る方法もあります。
他業界本選考
総合商社の選考は、比較的遅いため、3月ごろから他業界の本選考を開始される方も多いです。
特に、総合商社が第一志望であるからといって総合商社のみを受ける必要はありません。
まずは他業界の本選考を受けて内定を手に入れておくと言うことも一般的です。
ただし、選考解禁になってからは、本選考に集中する必要があるため早めに行動することがポイントとなります。
こちらの記事で業界別の就活の進め方について詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。
総合商社本選考

それでは次に総合商社の本選考についてご紹介していきたいと思います。
総合商社の本選考が解禁されてからのスケジュールは、大変忙しくなるので事前の準備が必要となります。
ぜひスケジュール感を把握しておき、本番で戸惑わないようにしましょう。
一次選考まで
まずは、一次選考までのスケジュール感についてご紹介したいと思います。
面接にたどり着くためには、事前の準備と対策が重要となってきます。
ES、テストの対策
エントリーシートとテストの対策は必ず行うようにしましょう。
特に、Webテスト等は時間がうまく取れず、対策が十分に行われないまま本選考に挑む方も少なくありません。
総合商社では、Webテストでもしっかりと対策をしておかないと、足切りになる可能性がありますので注意が必要です。
深いエピソードを作る
総合商社の本選考を控えて準備する大事なこととして、深い考察のあるエピソードを作っておくと言うこともあります。
総合商社の面接では、徹底的な自己分析の先にある深いエピソードを聞かれることも多くあります。
そのため、多くの方に自分の考えや意見をぶつけてみることで、エピソードをブラッシュアップしていくことや、OB訪問などを利用して仮説を検証していくことも大変重要だと思います。
特にガクチカは深掘りされることが多いと思います。こちらの記事でその対策について詳しく書かれていますので、是非参考にしてみてください。
最終面接
それでは次に、最終面接までのスケジュールについてご紹介したいと思います。
最終面接にたどり着くまでには、どのような準備をしておかなければいけないのか把握しておきましょう。
志望動機の最終確認
志望動機の最終確認を行いましょう。
なぜ自分が総合商社を志望するのか、どのような将来像を描いているのか、なぜそう思ったのか、一次情報はしっかりと手に入れているのか、様々な面からブラッシュアップを行いましょう。
どのような点を聞かれても、しっかりと経験に基づいて志望動機が話せるまで磨く必要があります。
決意を固める
もう一つ重要な事は、最終選考までに自分の意思をしっかりと固めておくということです。
自分が思い描くキャリアーの第1歩として、なぜ総合商社が良いのか、本当にそれで後悔しないのか、気持ちの面で整理をつけていくというのも大変重要となります。
そのためには社会人と話していくことや、面接を続けていく中で、自分自身が本当に達成したいことについて考えておく必要があります。
決意を固めておくことで、自信を持って面接に挑むことができます。
まとめ

今回は、総合商社の最終面接についてご紹介させていただきました。
総合商社に内定をもらうには、スケジュール管理が大変重要となります。
しっかりとスケジュール感を持って行動することで、内定を掴み取りましょう。

地方国立大の文系を卒業して現役の人事として活動しています。元々はキャリアコンサルタントとして学生向けの就活支援を行っており、毎年数百名の就職サポートをさせていただきました。最近は特に、オンライン就活のトレンドやマナーや作法に興味関心があります。